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軽量盛土工法の最適解を求めて・・・
私たちは、気泡混合軽量土工法(FCB工法)と発泡スチロール土木工法(EPS工法)の調査・設計・施工・ 施工管理をトータルコーディネートする軽量盛土工法のエキスパートです。
EPS工法とFCB工法の協会事務局業務を長年経験して蓄積したノウハウをもとに、軽量盛土工法のメリットを 活かした最適なプランをご提案し、お客様が抱える多様な課題を解決します。
また、弊社は施工会社や材料メーカーとの資本提携などの関係がありませんので、客観的で冷静な現場分析に 基づく的確なプランをご提案できます。
さらに軽量盛土工法だけでなく、土工技術を踏まえた豊富な経験をもとに、お客様の多様なニーズにお応えします。

会社概要
社名 | 株式会社軽量盛土技術センター |
設立 | 2015年12月14日 |
代表取締役社長 | 佐藤 嘉広 |
資本金 | 9,000,000円 |
取引銀行 | 三菱東京UFJ銀行、京葉銀行 |
資格 | 技術士(建設部門、総合技術監理部門) 地盤工学会国際会員 |
登録 | 国土交通省建設コンサルタント登録 建28第10343号 建設業登録(とび土工工事業)千葉県知事 許可(般-1)第53354号 有効期間 2019年8月6日から2024年8月5日まで |
住所 | 〒262-0014 千葉市花見川区さつきが丘2-11-8 |
絡先所 | Tel/fax 043-307-8408 |
代表取締役社長 佐藤嘉広
【学歴・社歴】
- 1960年9月
- 北海道釧路市生まれ
- 1983年3月
- 日大理工学部土木工学科卒業
- 1983年4月
- (株)建設企画コンサルタント入社
- 1986年2月~1987年10月
- 日本道路公団沖縄建設所出向
- 1993年7月~1996年6月
- (財)高速道路技術センター出向
- 1999年~
- EPS開発機構事務局(兼務)
- 2009年4月~2015年11月
- 麻生フオームクリート(株)
FCB研究会事務局(兼務) - 2015年12月
- 株式会社軽量盛土技術センター設立
【主たる業務経歴】
1)1990年3月 JH千葉工事、および試験研究所 「京葉道畑地区における軽量土の試験工事」
【主な業務内容】
- 設計アプローチの検討
- 現地土質調査
- FCB工事の動態観測
- 設計施工方法の立案
- FCB工法設計施工要領の立案
【課題/対策、苦心したポイントなど】
- 公団をはじめ、各機関や土木の場で初めて出会うエアモルタルという材料に対し、それまで防空壕等で使用された当時の材料性状 (麻生フォームクリート社技術資料)を調査することからスタート。
- 横浜新道等の仮設盛土で使われていたエアモルタルを試料採取し、含水比測定他、あらゆる土質試験を実施。
- 設計方法もなく、擁壁一般の手法を参考にし、ネックはせん断定数の設定だった。
- 底版部における摩擦係数として0.5が想定されたが、確定するための根拠に乏しく、相対的に明らかに小さい側の土のせん断定数で設計した。動態観測結果からも安定性が確認された。現在はFCBのせん断定数としてすべり摩擦係数μが一般化されるが、FCB設計のクリティカルと言ってよい設計原点はμではなく、FCBと接する地盤のc、φに帰する。この原点を昨今は忘れられつつあり、設計の根幹を理解する技術者は少ない。
- また、耐震性についても実地の加振実験を行い、安定性を確認した。動態観測は2ヵ年継続し異常のないことを確認しつつ、後続の試験施工結果を追補集約し、さらに耐久性を把握するために試験研究所において数百個の供試体を作成し、屋外での暴露試験を通じ、土木材料としての安定性の確認に努めた。
2)1992年3月 国)千葉国道事務所 「館山道大六改良工事における切土のり面工事」
【主な業務内容】
- 斜面崩壊対策の土質調査
- 安定解析
- 対策工検討と詳細設計
【課題/対策、苦心したポイントなど】
- 南房総に位置する急峻地形において高さ14mのもたれ式擁壁が計画された。
- 地質は、崩壊性要因の強い葉山泥岩であり、施工時の安定性が懸念された。
- ボーリング調査と孔内水平載荷試験、コアによるせん断特性を把握する試験等を実施。
- 切土下層部にN値が急激に低下する弱層を挟在することが明らかとなり、切土安定のための解析を実施。当時あまり事例のない上部からの逆巻き施工を基本に、グラウンドアンカー併用ののり面工を設計した。
3)1993年3月 (財)高速道路技術センター 「東京湾横断道路トンネル部舗装の形式検討委員会」
【主な業務内容】
- トンネル舗装の実態調査
- 最適な舗装構造の比較検討
- 委員会審議
【課題/対策、苦心したポイントなど】
- 公団で経験の少ない都市内のトンネル舗装かつシールドトンネル内の制約条件の多い舗装。
- 首都高や阪神高速等、他機関の舗装構造を調査した。
- トンネル内照度と、コンクリート床版上の施工を考慮し、レべリング層34mm表層半たわみ生舗装を計画し、設計施工上の留意点をまとめた。
- 委員会の長は大学恩師であり、学会でも周知の厳しさが求められる検討委員会だったが、周囲の協力を得て、また豊富な調査結果を添えて無事に了承を得た。
4)1994年3月 JH福岡建設局 「東九州道鹿児島~大分間施工計画検討」
【主な業務内容】
- 現地踏査
- 施工計画検討
- 鹿児島上野原トンネル南坑口落石対策検討
【課題/対策、苦心したポイントなど】
- 急峻地形と複雑に変化する道路構造。
- 鹿児島から大分までの当該区間を踏査し、地形地質上の要注意箇所の抽出、施工クリティカル箇所の抽出、工事用道路の必要か所抽出を経て計画を立案した。
- 鹿児島上野原トンネルでは、坑口上部に高さ30mを越す崖面が存在し、北海道豊浜トンネルでの落石死傷事故を踏まえた防災対策が急務となった。
- 委員会を組織し、崖面の詳細土質調査を実施、当時試行されたばかりの個別要素法DEM解析を行った。
- 最も確実な崖面除去を提案し、狭隘急峻な現地でも施工可能なケーブルクレーンによる施工計画を立案した。
- 無事故で工事は竣工し、その後の地震でも憂慮すべき変状がない。
5)1995年3月 JH札幌管理局 「道央道納内地区地すべり対策検討」
【主な業務内容】
- 神居古潭変性帯強風化蛇紋岩
- 膨張・隆起
- 対策工検討
- 委員会審議
【課題/対策、苦心したポイントなど】
- 工学的に最も注意を要する地質の神居古潭変性帯強風化蛇紋岩。
- 当該地質を両側切土で通過する本線は、施工後も哺行的に盤膨れやアンカー緊張力の増大をきたしていた。
- 動態観測データを精査し、集水井と水抜きボーリングの追加、排土を実施。
- それでも変状やまず、現在でも水抜きを増して観察中である。
- 当該地質では、切土による大規模な地形改変と土被り撤去が結果的に致命的な設計ミスとして大きな教訓をわが身に与えてくれた貴重な現場である。
6)1997年3月 本四公団向島工事事務所 「因島田熊地区落石対策検討」
【主な業務内容】
- 現地調査
- 個別要素法による落石シミュレーション
- 対策工検討と詳細設計
- 委員会審議
【課題/対策、苦心したポイントなど】
- 当該地は、典型的な広島型花崗岩の風化岩塊が散在する斜面。
- 浮石転石を1個ずつ詳細に調査、DEMを併用し防災安定性を評価した。
- 3条のケーブルクレーンをセットし、撤去し得る範囲の石を撤去し、残りの不安定な岩塊は、ワイヤーロープと根固め工で固定し、本線側には、すり抜けて来る可能性のある落石をカバーする防護柵を施工した。
- 本四公団より感謝状を授与された。
7)1999年3月 JH水戸管理 「常磐道神田地区軟弱地盤対策」
【主な業務内容】
- 長期沈下終息状況の推定
- 土質調査
- 残留沈下の数値解析
- 軽量盛土による荷重軽減工事の施工検討
【課題/対策、苦心したポイントなど】
- 落見川橋・神田橋などの当該軟弱地盤上に位置する本線橋は、長期沈下と流動圧により上部工の収縮限界に達し、基礎杭の変状を来していた
- ボーリング調査と圧密層の残留間隙水圧を調査、まだ数十年間の沈下継続を把握した。
- 当該区間の盛土を撤去し、FCBによる軽量化を計画した。
- 当該盛土は上流側のトンネルズリからなり、撤去時の掘削が困難だった。
- 交通運用と盛土撤去の相反により、抜本解決には至らなかった。
当初計画時に軽量土があったなら、沈下に対する初期投資、維持管理コストは大幅に軽減され、これまで要した支障も少なかったであろうことが悔やまれたケースだった。
8)1999年3月 国)千葉国道 「管内の防災対策の詳細設計」
【主な業務内容】
- 蘇我陸橋の電磁波探査
- タイロッドアンカーの設計ほか
【課題/対策、苦心したポイントなど】
- 1ヶ月弱という非常に短い期間内での設計作業
- 布団かごやタイロッドアンカー、鉄筋補強など難易度の高い対策や手法をとった業務でもなく、対応の素早さと追加調査の必要性や的確さにより、事務所長表彰を頂いた有難い実績の一つとなった。
9)1999年3月 JH亀山工事 「第2名神錐が滝地区崖面対策」
【主な業務内容】
- 浮石転石調査
- 落石シミュレーション
- 土質調査
- 軽量材の衝撃緩衝実験
- 斜め空中写真測量
- 落石緩衝盛土の設計
- 委員会審議
【課題/対策、苦心したポイントなど】
- 豊浜トンネル事故がきっかけは前出同様
- トンネル坑口上部に巨大花崗岩崖面(H=50m超え)が存在。まず、本線を深さ15m、崖面から離間25mへ線形変更(これは国レベルで非常に珍しいめったに行わない措置だった)
- 崖面と周囲に散在する浮石転石の分布調査、崖面の熱赤外線映像、斜め空中写真測量、岩盤ボーリングの実施などを実施した。
- EPS・FCBを用いた落石緩衝防護の実験
- 学識経験者との厳しい検討を通じて土砂盛土による落石緩衝盛土で結論を得た。
- 足掛け5年に及ぶ貴重な難産業務だった。
10)1999年3月 北海道開発局開発土木研究所との共同研究 「EPS盛土の振動実験」
【主な業務内容】
- 耐震性の実態調査(実道振動測定)
- 振動台実験
11)2003年12月 JH京浜管理 「横浜新道戸塚料金所コンクリート舗装」
【主な業務内容】
- FWD試験
- ボーリング調査
- 空洞探査
- コンクリート目地補強
12)2010年3月 Nx総研との共同研究 「FCB盛土の長期耐久性評価」
【主な業務内容】
- 山形道試験盛土の土質調査
- 室内試験
- 長期性能の評価
13)2011年12月 新京成電鉄 「鉄道近接施設への低周波振動軽減対策」
【主な業務内容】
- 実物大振動実験
- 繊維補強FCBによる挙動解析
- 低周波帯において-4dbの軽減
【課題/対策、苦心したポイントなど】
- 連続立体化事業により本線を民地側にシフトする仮線盛土
- そこに線路中心2.65m側方に民家が新築。環境アセスに抵触する振動レベルが懸念された。
- 用地幅がなく、盛土内で振動軽減を図る必要性があった。
- 高さ1.5m土砂盛土に加え、通常のFCBと繊維混入FCBの3種盛土を試験構築し、振動実験を実施。また当該地の固有周期と列車による振動特性を現地観測した。
- マイナス4dbを可能とする繊維FCBにより対策盛土を実施した。
- 施工後の振動レベル観測により-15db以上の効果を確認できた。
